■ VOL.4  名馬と花 ディープインパクトが贈られた花束 

May. 2005 出会いは1本の電話から

 櫻井さんとの出会いは1本の電話からはじまりました。

 櫻井さんはフリーで雑誌や単行本の編集をなさる女性ライター。
様々な分野を手がけていらっしゃる櫻井さん、
その中の一つである、「パルシステム生活協同組合連合会」発行の「POCO21」という会報誌で
”結婚や出産を経験し、かつ生き生きと仕事をしている女性”が特集されることになり、
その取材先を探していました。

 インターネットなどで取材先を探した結果、偶然にも弊社のHPを見つけてくださり、
「そちらの教室で、主婦業のかたわら、生き生き仕事をしている女性を取材したいのですが・・・」
というお電話をいただき、弊社の村山を取材してくださることになりました。

→そのときの記事はこちらです。


必ず勝ちます!

 「これって、ブーケじゃなくても、例えば花束なんかでも押し花にしてもらえるんですか?」
ウエディングのプレストブーケについての取材を終えた櫻井さんが、帰り際こんなふうに言いました。

 櫻井さんのお仕事範囲は広く、競馬の月刊誌なども手がけているそうです。
その取材の過程で出会った、”ディープインパクト”という馬が、非常に魅力的な強い馬で、
今度、年に1回行われる「日本ダービー」という大きなレースに出場するとのこと。
櫻井さんは、何度も取材に通ううち次第にその馬の魅力に引き込まれ、
調教師の先生やスタッフの方々とも親しくなっていったという話をしてくれました。

「ダービー優勝馬は競馬場で花束をもらうんです。
もし優勝したら、その花束をもってくるので、プレストフラワーにしてもらえますか?」

 「じゃあ、優勝するといいですね」と言った私たちに、
「99%勝ちます!!」と言った櫻井さんのことばを聞いて
競馬のことに疎い私も「へえーそんなに強い馬がいるんだ」と、そのときは思いました。
 
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  そして!
 左の記事が2005年5月30日 日本ダービー翌日の読売新聞の第一面です。
他のスポーツ記事のページも、このスターホースの話題で持ちきりでした。

 私のように競馬をあまりご存じない方のために少し解説をしますと、

 ディープインパクトという馬は5月の皐月賞にも優勝、
日本ダービーを制覇して2冠となりました。
しかもその間のレースに5戦5勝している(つまり一度も負けてない)ので、
「無敗の2冠」ということになり
それは1994年以来の快挙だそうです。

 日本ダービーのディープインパクトの支持率は73.4%で史上最高、
また、単勝の払戻金が110円で、低額払戻金でも歴代1位となりました。
つまり100円の馬券を買っても、110円にしかならない、
すなわち、それだけ優勝が確実視された人気のある強い馬ということなんです。

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 このレースのとき、櫻井さんはもちろん東京競馬場のスタンドにいました。

 競走馬の一団が、スタンドと反対側の向こう正面にさしかかったとき、
ディープインパクトはまだかなり後方を走っていました。

 東京競馬場にはちょうどそのあたりに大きなケヤキの木があって、
その後の一瞬、走っている一団が見えなくなるそうです。
 そのケヤキの木を抜け、ディープインパクトが最終コーナーの大外を回って、
最後の直線をものすごい勢いで疾走する姿をあらわしたとき、
東京競馬場の14万人の観衆から、まるで地割れのような音の大歓声が「どおーっ」と沸き、
思わず鳥肌がたった、と櫻井さんは話してくれました。

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 「本当に大事な花束です!」
そういいながら、ダービーの翌日、櫻井さんは
優勝の花束を持って、笑顔で私たちのスタジオに現れました。


Sep. 2005 花束も”ディープインパクト”です。

 左がこのときの花束をプレストに仕上げたものです。
颯爽と走るディープインパクトの凛々しい姿の写真と、
優勝記念の馬券もそえて。
広い競馬場で渡される花束ですから、とても大きく立派な花束だったのが印象的でした。

 ちなみに日本ダービーというレースは3歳馬の日本一を決めるレースなんだそうです。
だからこの花束も貴重で、なおかつ一生に一度の花ということになりますね。



櫻井さんと名馬
 
 桜井さんがディープインパクトと出会ったきっかけは、3年前にさかのぼります。
 
 実は最初に出会ったのは、ディープインパクトのお兄さん「ブラックタイド」という馬。
とても”男前”の美しい黒い馬で、性格も気高く、人を寄せつけない威圧感を感じたそうです。

 その後、「弟がきたから見においで」
と言われて厩舎に行き出会ったのが「ディープインパクト」。

 人に体を触らせないお兄さんとは対照的に、ディープインパクトは、
機嫌よく人になでられているような、とても人なつこく、温和で可愛い馬なんだそうです。
馬体も450sと女の子の馬のように小柄。

 ところがひとたびレースに出ると、厩舎にいるときの人なつこさが消え
本当にレース強い面を見せつけるそうです。
そんな普段とレースとのギャップ、切り替えの早さや二面性がディープインパクトの最大の魅力、
と櫻井さんは目を輝かせて話してくれました。
 
 素直で人なつこい分、調教されたことをどんどん吸収していって、
昨年12月のデビュー戦に本当に強い勝ち方をし、
このとき櫻井さんは、「この馬はどこまでも伸びるのではないか」という可能性を感じたそうです。


 櫻井さんは、ディープインパクトをこうしてデビュー前から追い続けてきました。
調教師の池江先生やスタッフ・関係者の中でその才能を磨かれ、
あっという間にスターになっていくディープインパクト。
そのプロセスをライターとして、そしてファンとしてずっと見守ってきたのです。


三冠、応援しています!

 10月23日には、いよいよ菊花賞があります。
9月の神戸新聞杯も見事優勝し、6戦6勝となりました。
 
 菊花賞に優勝すれば、1984年のシンボリルドルフ以来史上2頭目の「無敗の3冠馬」
という偉業を達成することになります。

 櫻井さんは「もちろん今度も勝ちます!」っておっしゃるでしょうね。
私たちも、スタッフみんなで応援しています。

 菊花賞優勝記念のお花も、ぜひプレストにしていただきたいです。
歴史に残るであろう、伝説の名馬のお花を残すお手伝いができるなんて
「やっぱりこの仕事してて良かった」と、
またまた我ながら自画自賛してしまう、素敵な出会いでした。